宮崎県内の20代アーティストが制作した映画の上映会が4月21日、美々津の古民家「美々津軒」で行われた。
上映されたのは各20分ほどの短編映画で「恋」「ノットフレンド、ノットラバー」の2本。会場となった古民家はロケ地の一つで、明治時代に商家として建てられたもの。上映会には約30人が参加した。
脚本・監督を務めたのは宮崎出身の泊麻未さん。上映前に登壇し、「2018年の夏に宮崎で映画を作りたいと、ニューヨークからUターンした。私たちのような若い世代でムーブメントを起こすことを目標に、県内のアーティストやその他さまざまな方に協力してもらい、ようやくこの日を迎えることができた。こんなに人が集まってくれてうれしい」と話し、感極まって涙する場面も見られた。
参加者の20代男性は「同年代の人たちがいろいろな人を巻き込み、映画を完成させていることに刺激を受けた。いつも訪れている街並みを映像越しで見るとまた違う印象だった。たくさんの人たちが映画を見て、町の活性化につながるといい」と話す。
会場には、撮影中にキャスト、スタッフが食べていたという地元名物の「あじ天」やおにぎりなどが用意され、参加者は舌鼓を打った。上映後、泊さんをはじめ、演者の伊達忍さん、肥田大さん、shiori.oさん、田中涼太さん、主題歌を手掛けた歌手の一木彩也香さんがトークショーを行い、宮崎のいいところや好きなところ、映画に懸ける思いを語った。
上映会は5月18日に宮崎市内のカフェ&コワーキングスペース「若草HUTTE」(宮崎市)、5月25日には再度、美々津軒で行われる予定。問い合わせは泊さんのフェイスブック(メッセンジャー)まで。