宮崎・日向のレストラン「創作厨房(ちゅうぼう) sin屋」(上町)で4月12日、地元野菜を使った食のイベント「春ビュッフェ」が行われた。
障がい者などの農業分野での活躍を通じて、自信や生きがいを創出し、社会参画を促す取り組みである「農福連携」を推進する不動産会社「和光産業」が主催した。企画、運営は地域商社「TABERU」。日向、延岡、門川など県北9市町村で取れた農産物、海産物などを広く知ってもらい、販路拡大を目的に運営する食の専門商社で、この日も日向市内など「地元の人に地元のよいものを味わってもらう機会」として同イベントを実施した。
使われた食材は就労支援施設「めだかファミリーグループ」(延岡市)と和光産業が手掛ける新玉ネギ、瓦田(日向市塩見)のトマト「こいとまと」やズッキーニ、いけとも農園(門川町)の「完熟ミニトマト」など、地元で栽培されている野菜、全11種類が使われた。メニューは、「ズッキーニと佐土原ナスの塩コショウ焼き」「インゲンとトマトのマルゲリータピザ」「新玉ねぎと魚のタルタルソースかけ」などイタリアンをベースにした料理で11品だった。
TABERUの林幸広さんは「地元の野菜のよさをもっと知ってほしい。ふだん食べているような伝統的な食べ方だけでなく、いろいろなレストランとコラボレーションして、これからもおいしくアレンジされた料理を多くの人に味わっていただく機会を増やしていきたい」と話す。
和光産業の児玉雄二社長は「さまざまな方に地元の野菜を知ってもらい、販路拡大に寄与していきたい。そして、地域活性化につなげていければと思う」と締めくくった。