宮崎・日向市の産業支援センター「ひむか‐Biz」(鶴町、TEL 0982‐66‐6690)で2月26日、「日向市防災カレンダー」の販売が始まった。
製作したのは印刷会社「デジタルプリントニュース」の甲斐隆一さん。4月始まりのカレンダーの日付部分には、2019年までの100年間に日本や世界で起きた大きな地震や台風、津波、火山の噴火などの災害が記されている。そのほか、日向市の避難所を読み取れるQRコードや、家具、家電の安全対策など防災に関する情報も記載されている。日向市防災推進課が監修した。
甲斐さんは2015年から日向市内、近郊の祭りやイベントを記したカレンダーを発行している。人の役に立つ、新しいオリジナルのカレンダーが作れないかとひむか‐Bizのセンター長、長友慎治さんに相談し完成にこぎ着けた。
甲斐さんは「せっかくハザードマップが記載されていても、冊子などでは書棚に入れて見る機会がなく、もしもの時にすぐには分かりづらい。日頃から目に入る場所に災害、防災情報があれば便利だと思った。カレンダーをきっかけに、自宅で用意したい非常持ち出し品のチェックをしてもらうなど、防災意識を高めてもらえれば」と話す。「初めて作ったカレンダーなので、利用した人から意見を聞き、改良していきたい」とも。
防災推進課では「カレンダーを見ると過去に起こった災害がいかに多いかが分かると思う。災害が起こることを特別なことも思わず、普段からの防災への意識に役立ててもらえたら」と話す。
価格は200円。現在、委託販売先も募集している。