イオン日向店(日向市日知屋)のフードコートで11月11日、「プレミアム子ども食堂」が開かれた。主催は「子ども食堂ひゅうが 絆」(亀崎西、TEL 0982-54-5846)。
毎月第2土曜に大王谷コミュニティセンター(大王谷)などで行われている同団体主催の子ども食堂。子どもの貧困や「孤食」の問題を解決するために無料の食事を提供する取り組みだが、外食の楽しさも味わってほしいと「プレミアム」と題して開催した。同フードコートで行うのは2回目。
同施設内「バッグのあつた」店長の高浦圭さん、イオン日向店店長の加耒準一さん、「絆」代表の三輪邦彦さんなどが協力。「サーティワンアイスクリーム」「マクドナルド」「リンガーハット」「ミスター ドーナツ」の4店が賛同した。
事前に同日時間限定で使える500円分の食事券を事前に高校生以下の子ども50人に配布。自分の食べたいものを選び食事を楽しんだ。
3歳の女児など2人の子を連れて参加した門川町に住む女性は「今日は何でも好きなものを食べていいよと子どもたちに伝えている」と笑顔で話す。幼児や小学生の3児を連れてきた日向市在住の女性は「普段なら公園で遊んでいても夕食のことが気になって早めに帰宅するが、子ども食堂のチケットをもらっていたので思いっきり遊べた。今は利用している立場だが、いつか私も恩返しがしたい」と話す。
三輪さんは「貧困や孤食の理由を探っていくとシングルマザーやDVの問題に行き着くことも多い。子ども食堂で出会ったことにより、支援学校進学のアドバイスや行政への支援要請をすることもある。子ども時代の経験は代えがたいものなので、少しでも楽しい時間を過ごせる活動ができればうれしい」と話す。
同団体は市内の飲食店を回り、各店が食事の提供という形で「プレミアム子ども食堂」を開催してもらえないかと働きかけているという。現在、同市上町の洋食店「ビストロ南蛮亭」「Sin屋」の2店が協力している。