宮崎・美々津のレンタルスペース&カフェ「ゆめのかたちぷろじぇくと。」で9月27日、「古民家・空き家なんでも相談会」が行われる。主催は古民家再生協会宮崎。
同会は今年5月30日、日向市と古民家活用に関する連携・協力協定を結び、市内の古民家を存続させ、他地域からの移住や地域活性化に役立てる活動を行う。
現在、同市にある戦前に建てられた古民家は約970軒。同会代表の坂口孝生さんによれば、利活用するためには耐震性の確保、補強や寒さ対策を施す必要があるなど、課題を抱えている物件が多いという。
古民家の持ち主だけでなく、関係者や空き家を所有する人が抱える不安や疑問を解消できないかと今回、同相談会を企画した。同会には古民家鑑定士、動的耐震診断士、一級建築士、土地家屋調査士などの資格を持ったメンバーのほか、不動産会社、古民家・空き家のリフォームを得意とする工務店の経営者などもいるという。
坂口さんは「日向市に限ったことではないが、戦前から残る建物は今、手を施さなければ消滅するしかない運命にある。建物が失われることは、今だからこそ学びたい、昔の人々の暮らしや文化の消失にもつながる。古民家を価値あるものとして残していくために、何かをしたいと思っている人、どうしたらいいかわからない人など、多くの方に来ていただきたい」と話す。
開催時間は14時~16時。坂口さんなど同会のメンバーが発表をするほか、個別の無料相談にも応じる。問い合わせ・申し込みは日向市中小企業支援センター「ひむか‐Biz」(TEL 0982-66-6690)まで。