「ギャラリーかわなか」(延岡市伊達町、TEL 0982‐32‐4036)で8月3日から、江戸期~昭和初期に活躍した延岡の芸術家たちの作品を集めた企画展覧が開催される。
市内在住の有志4人が実行委員会を組織し、自己所有の掛け軸、絵画、陶磁器など、知られざる郷土の文化財約40点を持ち寄り紹介する同展。
延岡藩主・内藤政義に御用絵師として仕え、延岡画壇に大きな影響を与えた岡部南圃(おかべなんぽ)や、その弟子に当たる鈴木月谷(すずきげっこく)、小泉二山(こいずみにざん)が手掛けた掛け軸、昭和初期に帝展などで活躍した甲斐常一(かいつねいち)の作品、江戸期に存在したといわれる小峰焼などを展示する。
実行委員長の甲斐盛豊さんは「藩政時代から延岡には優秀な芸術家がたくさんいたが、今ではそうした先人たちの存在やその作品自体が人々の記憶から忘れ去られようしていることに、私たちは危機感を持っている。どの作品も延岡の宝であり、誇りとなるものばかり。先人たちの作品を見ていただくことで、連綿と紡がれてきた延岡の文化の素晴らしさを多くの人に知ってほしい」と話す。
開催時間は10時~18時。入場無料。8月7日まで。