日向市財光寺で4月21日、「財光寺農業小学校」入学式が行われた。
子どもたちなどが農業体験をする中で、自然に触れ、食物の大切さを学ぶ同校。2009年に始まり、今年で10年を迎える。10期生は小学1年~6年の男女21人と「大人生徒」の16人の合計37人。スタッフは農家や元教師、地域活動の支援者など。
入学式では、同市東郷町出身の歌人・若山牧水の孫である榎本篁子さんの短歌を歌詞にした校歌が披露され、同市の黒木秀樹副市長など来賓の祝辞が生徒におくられた。同校の二見順雄校長は「2回続けて休まない。収穫した最初の野菜は神様、仏様に供える。嫌いな野菜も作ろう」と3つの目標を伝えた。
同校では東日本大震災や熊本地震で、被災者にタマネギを送るなどの活動も行った。2012年には総務省主催の「地域づくり総務大臣表彰」で団体表彰も受けている。
この日、集団農場ではスイカ、トウモロコシ、カボチャの苗や種を植え、個別に与えられた個人農場ではそれぞれがキュウリ、ナス、トマト、ピーマンの苗を植えた。
同活動は11月まで行われる。