日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村の耳川流域の市町村が企画した、山の暮らし体験ツアー「山ごこち体感ワークステイ」が2月2日~4日行われた。
移住者希望者などを対象に、2泊3日の日程で開かれた同ツアー。主催は、宮崎県北部の耳川流域にある日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村で作る「日向・東臼杵市町村振興協議会」。
参加者は1日目に日向市東郷町の個人宅を訪問し、石臼びき、そば打ち、ピザ作り、まき割りの田舎暮らしを体験した。2日目には、美郷町で鍬(くわ)を使い植林し、林業を体験。2班に分かれ、美郷町北郷でのコンニャク作りや、諸塚村でシイタケのコマ打ちに挑戦した。夜は諸塚村で南川神楽を鑑賞し、山間部の伝統芸能に振れると共に地元の人などと交流を深めた。3日目には美郷町でのキンカン収穫を行い、日向灘を望む景勝地「クルスの海」や「馬ヶ背」を見学した。
5年前に東京から移住し、宮崎市から参加した40代女性は「仕事をしていると東京にいるときと変わらない日々を過ごしているので、別の表情の宮崎を知りたいと思い参加した。ゆっくりとした時間が心地よかった。ただ、山暮らしをするにはもっと体力をつけてなくてはと思う」と話す。
大阪から来た20代女子大学生は「就職活動中で林業に興味があり、参加した。初めて宮崎に来たが、優しい人が多く、とても楽しかった」と笑顔を見せる。