暮らす・働く

日向商工会議所「よのなか教室」事業に「キャリア教育推進連携表彰」最優秀賞

よのなか教室でのよのなか先生の授業風景

よのなか教室でのよのなか先生の授業風景

  • 0

  •  

 日向商工会議所(日向市上町)が1月17日、文部科学省と経済産業省が共同で取り組む「キャリア教育推進連携表彰」で最優秀賞を受賞した。

東京で行われた「第6回教育推進連携表彰」で最優秀賞の賞状を受け取る、日向商工会議所の三輪純司会頭

[広告]

 同会議所が運営する「日向市キャリア教育支援センター」の推進事業「よのなか教室」は2014年9月から始まった。「日向の大人はみな子どもたちの先生」を合言葉に、日向で働く大人たち(よのなか先生)が市内の小学校、中学校、高等学校に出向き、働く喜びと苦労をテーマに授業を行う。よのなか先生の登録は随時、同センターで行っている。

 宮崎県が発表した2016年度の学校基本調査(卒業後の状況調査は、2015年度の卒業者のもの)によると、県内就職率は54.8%。全国平均の81.8%と比べ、27.0ポイント低く、全国順位は46位と最下位だった(熊本地震の被害が甚大であった熊本県の数値は含まれていない)。

 同センターの事務局長兼コーディネーターの寺町晃さんは「地元で就職する人を増やしたいという思いと、県外で就職しても3~4年で離職する人が多く、就職のミスマッチをなくしたいとも考えている」と話す。

 「そのためには、子どものころから働く喜びや生きがいを知ってもらうことが大切で、将来どう生きるかということを考える機会を増やし、学ぶ意欲を高めること。さらに、日向を子どもたちが喜んで住み続けたいと思う街にしたいという思いで、この事業を展開している」とも。

 「同事業は3年目だが、これからの目標は市内全域で授業を行うことと、保護者への理解を深めること。受賞を機に多くの人に知ってもらい、現在約180人いるよのなか先生の登録者を300人にしたい」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース