日向の和菓子店「日吉だんご」(日向市東郷町)が12月10日、大御神社にちなんだ菓子「ひむか龍神伝説」の発売を始めた。
今年創業45年を迎える同社。社長の日吉晃一さんは、地元を代表する菓子が作れないかと考え、「日向のお伊勢さま」として県内外からの観光客でにぎわう大御神社に着目した。
同神社は伊勢ヶ浜にあり、「日本一大きなさざれ石」のほか、直径約1メートルの卵型の石「龍玉(りゅうのたま)」と境内の洞窟から見える「昇り龍」があることでも知られる。
日吉さんは菓子の構想を同神社、宮司の新名光明さんに相談。快諾を得て商品開発に着手した。日吉さんによれば、試作を繰り返し、商品の名付けやパッケージデザインなどについて新名さんの意見を取り入れながら、完成にこぎ着けたという。
発売を記念して12月14日、日向市の十屋幸平市長を表敬訪問。日吉さん、新名さんのほか、日向市のゆるキャラ「しあわせの妖精・ひむまるくん」も駆け付けた。
新名さんは「神社に置くにも白黒のパッケージデザインはふさわしく、とてもおいしい」と笑顔を見せる。
菓子はあんやバターを使った和洋折衷の菓子。味はこしあんとミルクあんの2種。日吉さんは「子どもからお年寄りまで楽しんでいただける味。今後、日向を代表するお土産になってほしい」と話す。試食したひむまるくんは「超おいしいまる」と喜んだ。
価格は1個=120円、4個入り=500円、8個入り=1,200円。同社直営のイオン日向店、大御神社近くの「平兵衛さんの会」コンテナショップのほか、道の駅ひゅうが、まちの駅とみたか、馬ヶ背茶屋で販売する。2月中旬からは同神社でも販売する予定。