市立財光寺小学校の児童がふるさと学習の一環で7月10日、地元高校生ら協力の下、へべすゼリー作りに挑戦した。
ふるさと学習は、ふるさとの良さに目を向け、ふるさとに誇りを持ってもらうことを目的とする。今回は日向市特産のかんきつ類「へべす」の魅力や歴史を知るため、財光寺小の2年生の児童77人がへべすゼリー作りに参加した。
当日は県立富島高校の生活文化学科3年生12人が講師となり、へべすの形や色、味などの特徴をクイズ形式で説明。家庭科室の机の上には、へべすと大分県特産のかんきつ類「カボス」が用意され、児童たちは果実の大きさや香り、味の違いなどを比べた。調理が始まると用意されたボウルに材料を入れ、泡立て器を使って混ぜるなど、積極的にゼリー作りに取り組んだ。
財光寺小の本薗恒弥君は「初めてへべすゼリーを作った。とてもおいしくできた。家でも作ってみたい」と笑顔を見せる。同じく宇田津恋羽さんは「毎年夏になるとお母さんがへべすを買っている。へべすの果汁は甘酸っぱい感じがした。ゼリー液を容器に入れる作業が難しかった」とも。
富島高の椎葉颯美さんは「児童たちにへべすの魅力をどう伝えたらいいかとみんなで考えながら準備をしてきた。小学生の皆さんが積極的に参加してくれて、頑張って準備してきて良かったと思った。これからも日向市の特産品の魅力をたくさんの人たちに伝えられたら」と話す。