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延岡出身の落語家が二つ目に 故郷の菓子店「虎彦」でお披露目高座

二つ目昇進を記念して作られた手ぬぐいを見せる銀治さん。宮崎を代表する観光名所のモアイ像が描かている

二つ目昇進を記念して作られた手ぬぐいを見せる銀治さん。宮崎を代表する観光名所のモアイ像が描かている

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 「桂銀治落語会」が11月5日、菓子店「虎彦」(延岡市幸町1)サロンで開かれた。

「SNSに拡散してください」と銀治さんが呼びかけ、撮影タイムも

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 桂銀治さんは延岡出身の28歳。落語会で銀治さんは「油断していると笑えませんよ」と枕で場を和ませ、「まんじゅうこわい」「義眼」「ふだんの袴」の3席を披露した。今年9月に二つ目に昇進したばかり。

 銀治さんは聖心ウルスラ学園高校(緑ケ丘)卒業後、福岡で専門学校へ行ったものの、将来に夢が持てなかったという。「友人が就職し、結婚などしているのに、自分はバイトで生計を立て、もんもんとした毎日を送っていた。ある日、気分が落ち込んでいる時に何気なくユーチューブを見ていたところ、お薦め動画として落語が流れてきた。それを見て腹を抱えて笑い、一気にはまって、『落語がやりたい』と思った」と話す。1年後上京し、東京の寄席に通い、桂伸治師匠に入門することを決めた。「祖母の具合が悪くなり、看病のために一度延岡に戻った、その時に入門がかないますようにと今山大師に何度もお参りした。おかげで入門することができた」と笑顔を見せる。

 来場した80代の落語ファンは「銀治さんはいいね。面白かった」と話す。

 銀治さんは「宮崎はあまり落語を楽しむ文化がないが、娯楽の一つとして『落語を見たことがあるよ』という人を増やして、笑いの選択肢を広げていきたい」と意気込む。

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