日向市唯一の焼酎蔵「あくがれ蒸留所」(日向市東郷町)が8月11日、日向市観光協会とともに開発した限定焼酎セットの販売を始めた。「日向岬セレクト」と名付け、3種の芋焼酎各1本をセットにした。
同社の浜尾仁子さんは「ここでしか買えない商品を作りたいと企画した。願いをかなえたいと『岬巡り』をテーマに日向を訪れる人がいることを聞き、3本セットで3つの名所と関連付けることにした」と話す。まちの駅とみたか物産館の砂原勇紀さんやほかのスタッフと共に企画をブラッシュアップし、ラベルに日向灘に面した景勝地であるクルスの海、細島灯台、馬ヶ背の写真とイラストを入れ、それぞれ「願いが叶(かな)う」「道を照らす」「ウマくいく」の験担ぎの言葉も添えた。外箱には日向灘沿いの大御神社とお守りに使われる「叶(かのう)結び」も描く。イラストは全て京都芸術大学出身の砂原さんが描いた。砂原さんは「初日の出を馬ヶ背に拝みに来る人たちが多く、馬とウマいの語呂で縁起を担ぐ風習がある。馬ヶ背に今年4月にできたスケルトンの展望台は、『見通しがいいけど落ちない』ということで合格祈願に訪れる人もいる。日向岬の験担ぎを後押しする商品になったと思う」と笑顔を見せる。
価格は2,200円。まちの駅とみたか物産館、馬ヶ背茶屋の2店で、1000セット限定で販売する。