延岡・山下新天街で始まる空き店舗再生プロジェクトの関連イベントに3月14日、同市出身の競泳・元日本代表、松田丈志さんが登壇した。
松田さんが登壇したのは、昨年2月、延岡市と空き家活用推進に関して業務委託を結んだ企業「空き家活用」(東京・港区)が、延岡市コワーキングスペース(延岡市幸町3)で開いたイベント。イベントでは、山下新天街(山下町1)にある空き店舗を活用する事業案を公募して行う新たな町おこしプロジェクトを発表した。採択された事業者には市や連携企業からサポートを受けながら事業を展開してもらう。
同社社長の和田貴充さんは「空き家になってしまった物件にどれほどの付加価値を与えられるかが重要。課題があるということは可能性を秘めているということ。ポジティブな気持ちで、地域の人から愛され、足を運びたくなる場所を目指していきたい」と意欲を見せる。
イベント前半では松田さんと延岡市長の読谷山洋司さんが登壇。地域の魅力や課題、今後の展望などについて対談した。松田さんは「幼少の延岡での思い出や、周囲の温かい支援が活動の原動力になった。いつ戻ってきても心が穏やかになる。一方で、自分が幼かった頃の延岡市の活気が年々薄れているように感じる」と話すとともに、「空き家という課題を通して、地域が一体となりより良い場所になってほしい」と同プロジェクトへの期待も示した。
公募については4月以降、同市のホームページで発表する。