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延岡エンクロスで「防災メシ」講座 管理栄養士で防災士の講師が登壇

講師を務めた吉田紋子さん

講師を務めた吉田紋子さん

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 「防災・即メシ講座」が1月21日、延岡駅前の複合施設「エンクロス」(延岡市幸町)で開かれた。

今回作った防災メシの数々

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 講師は管理栄養士で防災士の資格を持つ吉田紋子(あやこ)さんが務めた。いつ起こるか分からない災害への準備や意識を心掛けてもらおうと企画した。避難生活の中で普段の食事が味わえるようにと考案された「防災メシ」のレシピを披露した。

 高校生の時に阪神淡路大震災をニュースで見たという吉田さんは大学卒業後、管理栄養士の資格を取得。宮崎県内の病院で7年ほど勤務した。「阪神大震災の光景が衝撃的で、その後も防災への意識が薄れることはなかった。災害は起こる前にどれだけ準備ができているかで、避難生活に大きな差が出る。できるだけストレスを軽減するためにも防災知識や準備など、自助の心構えが大切」と話す。

 この日紹介したレシピは、手軽でありながら栄養面にも考慮されたもの。ちぎったキャベツをビニール袋の中に入れ、塩もみした後、砕いたポテトチップスをまぶす「ポテチ入りキャベツと塩昆布のあえ物」や、トマト缶の代わりに野菜ジュースとケチャップを使った「簡単ミネストローネ」など。参加者から「なるほど」と感心する声が上がっていた。

 参加者の斉藤明子さんは「災害時にどんな食料を準備すればよいのか知りたくて参加した。栄養が偏りやすい避難生活に備えて、ミネラルやビタミン、タンパク質などが摂取できるような食品を備蓄しておくことが大切だと感じた。子どもと一緒に準備をしていきたい」と笑顔を見せる。

 企画を担当したエンクロスのスタッフは「災害を自分事として考え、いざという時にすぐに行動に移せるかが大事。これからもそんな機会を作っていきたい」と話す。

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