延岡の城山公園北駐車場(延岡市東本小路)で11月13日、観光物産展「のぼりざるフェスタ」が始まった。
延岡商工会議所青年部の「こども夢プロジェクト」に参加する子どもたち
昨年はコロナウイルス感染拡大のため中止となり、2年ぶりの開催となった同フェスタ。延岡市をはじめ、日向市、門川町など宮崎県北エリアの49の飲食店、菓子店、ベーカリー、生活雑貨店などが出店し、地元の産品を販売する。コロナ禍のため、マスク着用、検温、手の消毒などを徹底し、場内での飲食は禁止されている。
初日の13日はオープン直後から開催を楽しみにしていた人たちが訪れた。江戸時代から延岡に伝わるという郷土玩具「のぼりざる」をモチーフにした、同フェスタのマスコットキャラクター「のぼるくん」も特製のマスク姿で登場し、来場者との記念撮影に応じていた。
2003(平成15)年から出店しているというカレー専門店「ビーグルハウス」店主の岩崎崇さんは「目の前でお客さんたちが食べる顔を見られないのは残念だが、今年は開催されてよかった」と話す。
延岡商工会議所青年部は市内の小学生とともに「こども夢プロジェクト」として出店。ベーカリー「とも麦」(大貫町)のパンと「菓子工房そらいろ」(高千穂町)のチーズまんじゅうを販売する。同部の荒木啓太さんは「昨年子どもたちと一緒に地域について楽しく考えられるイベントをいくつか準備していたが、残念ながら中止となってしまった。そのため今回のイベント開催は本当にうれしい。子どもたちがどんな商品を販売するかなどを話し合って決め、ポップも手作りし、販売にあたっては延岡商業高校の生徒にも協力してもらった」と笑顔を見せる。
日向市からは地域商社「タベル」が参加。同社代表の林幸広さんは「実行委員の皆さんがやる気に満ちていて、のぼりざるフェスタは私自身、好きなイベント。今回は宇納間の粘土質の土で育てた新米とその米で作ったおにぎりなどを販売する。粘りと甘さが魅力のお米を皆さんに楽しんでいただきたい」と話す。
14日まで。14日の開催時間は10時~16時。