延岡市と日向市の飲食店等が10月31日、選挙で投票した人が特典を受けられる「選挙deクーポン」を始める。
ふじはら酒店も参加店。同店では店内イートインスペースでサービスが受けられる
クーポンを企画したのは、今年2月に20代の延岡出身者2人が創業したIT企業「サンドウェーブ」(北町、TEL 050-3565-4900)。社長の前田遼さんは、昨今、選挙の度に低くなる国政選挙の投票率に残念な思いを抱いていたという。2017(平成29)年10月に行われた前回の衆議院議員総選挙の投票率は、10代が40.49%、20代が33.85%、30代が44.75%で、全世代では53.68%だった。
前田さんは「大学入学で東京に出て、社会人生活のスタートも東京だったが、地元のために何か役に立ちたいと延岡に戻ってきた。投票に行くことは自分たちの暮らしやまち、将来について考えること。延岡をこれからも魅力あふれる場所にしたいので、もっと多くの人が投票に行ってほしい。そのためには何をすればいいか考えた」と話す。
特典を受けるには、投票所でもらった「来所証明」を同企画に参加する飲食店等に見せる。証明書をもらい忘れた場合などは投票所前での自撮りを見せても可。期日前投票でも構わない。
前田さんは「来年初めには延岡市長選があり、参院選や県知事選など衆院選後2023年までに6つの選挙がある。クーポンが、行ったことがない店を訪れるきっかけになれば。参加する店が増えれば、投票に行き、特典のある店に行くという流れが当たり前になるのでは」と期待を寄せる。
現在、特典を受けられる店は延岡市と日向市の20店。延岡市の居酒屋「国技館」(春日町)、「かわまさ」「野鶴」(柳沢町)、酒店の「ふじはら酒店」(安賀多町)、喫茶店「n計画」(幸町)、洋菓子店「みさとなパイ」(大貫町)、カレー専門店「ビーグルハウス」(旭町)、辛麺店「桝元」(本町など)、イチゴの「川原いちご農園」(柚の木田町)や、日向市の洋菓子店「SEIKADO」(本町)、甘味処(どころ)「たまのや」(美々津町)も。飲食店以外では美容室、学習塾も参加。今後も参加店を募集する。
11月7日まで。