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延岡で「働きづらさ」考えるイベント ADHD当事者が企画

イベントを企画し、司会を務める原田伊久美さん

イベントを企画し、司会を務める原田伊久美さん

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 延岡の駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町、TEL 0982-20-3900)で2月26日、ADHDやうつ病の当事者が描いたコミックエッセーを元に、働きづらさについて考えるイベントが開催される。

「じぶん分析」に関する漫画

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 1月8日にイーストプレスから刊行された書籍「ぴーちゃんは人間じゃない? ADHDでうつのわたし、働きづらいけどなんとかやってます」は、ADHD(注意欠如・多動症)とうつ病を抱える作者、ぴーちゃんの実録エッセー。ADHDの二次障害としてうつを発症したぴーちゃんが抱える生きづらさ、働きづらさについて描かれ、作者が仕事の面接で自分の症状について話す場面や、特性について同僚にプレゼンテーションする場面もある。

 当日は、多様性に関する情報を発信するウェブメディア「パレットーク」編集長の合田文さんと同媒体インターンのぴーちゃんをエンクロスの会場とオンラインでつなぎ、「わたしたちの『働きづらさ』について」と題したトークイベントを行う。企画は宮崎市在住のADHD当事者、「ぐうたらこ」こと、原田伊久美さん。当日の司会も務める。著書に付いている「特性プレゼンシート」を使って、職場や学校、家族の人間関係に生かせる「じぶん分析」も行う。

 原田さんはデザイン会社「オノコボデザイン」(延岡市川原崎町)に勤め、東京・吉祥寺で発達障害当事者たちのイベント「発達障害ごきげんサミット」を開催するなど、発達障がいの認知を広める活動を行う。原田さんは「延岡で発達障がいに関する活動をしていなかったので、今回が初めて。ぴーちゃんがSNSで漫画を発信していることを知り、応援していたところ、本が出版され、同じADHD当事者として読んで、発達障がいに限らず生きづらさや働きづらさを抱える人にとっていい本だと思った。今回の企画は当事者だけでなく、雇用する立場の経営者や働きづらさを抱えるさまざまな人に来てほしい。自分の特性を知ってそれを人に伝えることで、働きづらさや生きづらさを少しでも解消できたら」と話す。

 エンクロス担当者の瀬川優希さんは「エンクロスとしても社会的なイベントをもっとやっていきたいと思っていたところ、原田さんと出会った。今後エンクロスでもより多様な人を雇用していきたいという思いがあり、当日は合田さんのお話を聞くのも楽しみにしている。雇用する立場の人もぜひ参加してほしい」と話す。

 開催時間は13時~15時。参加無料。定員16人。申し込みはエンクロスで受け付ける。

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