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延岡・山下新天街を走る「ツール・ド・九州」PRへ 東京のクリエーターが企画

フラッグが掲げられた時のイメージ(写真提供=アドワクリ協会)

フラッグが掲げられた時のイメージ(写真提供=アドワクリ協会)

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 九州全土で行われる自転車レース「ツール・ド・九州」を盛り上げようと東京のクリエーターが手がけたフラッグが10月10日、コースの一部である山下新天街に掲げられる。

「ほったらかしアート」に出展する萬田翠さんの作品

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 企画したのは、東京の大手広告代理店に勤める宮田和弥さん。テレビドラマや短編映画の監督を務めるなど、映像クリエーターとして活躍する。昨年、延岡で行われた映像制作プログラム「Connect & Create NOBEOKA」(通称=コネクリ延岡)に参加し、延岡に訪れたことがきっかけで今回のPRを買って出た。宮田さんは「高校まで鹿児島で暮らし、延岡と故郷は国道10号線でつながっていることに気づき、初めて訪れたのに懐かしさを感じるところに引かれた。山下新天街の興梠(貴士)理事長と映像制作を通して懇意になり、何か面白いことができないかと考えるようになった」と話す。

 10月13日に始まる「ツール・ド・九州」宮崎・大分ステージは、延岡市役所を出発点に中央通り、祇園町、山下新天街などを通り、国道338号を北上し、ゴールの佐伯市を目指す。本大会初となる2県共同開催で、商店街は非競技区間の「パレード走行」となる。

 宮田さんは東京のクリエーター仲間とプロジェクトチーム「アドワクリ協会」を立ち上げ、縦2メートル×横3メートルのフラッグに自転車レースと山下新天街の課題をかけたコピーを施して、アーケードに飾ることにした。コピーは、以前と比べて店も人通りも少なくなった商店街をユーモアと自虐で表現する「商店街ただいま自転車操業中」など7つ。使う文字の形は実際に商店街にある看板などから拾ったもの。宮田さんは「自虐的な文言にしたのは、『商店街もたくらんでるぞ、やったるで』という気持ちを表したかったから。課題を抱えていることは商店街の方と話をして理解したが、店舗が少なくなった商店街でも盛り上がることはできると感じた。ユニークに楽しく元気にフラッグを掲げることで、商店街への応援も呼びかけたい」と企画の意図を話す。

 同レースの終了後、第2弾として「ほったらかしアート」と名付けた展示も予定する。宮田さんと同じ会社に勤めるアーティストである萬田翠さん、岡田江里奈さんのイラストなど6枚のアート作品を飾る。

 現在、同企画の制作費に充てる協賛金を募っている。問い合わせは同商店街振興組合理事長の興梠接骨院・興梠さん(TEL 0982-27-4359)まで。

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