
日向市中央公民館(日向市中町)で8月9日・10日、「牧水・短歌甲子園」が行われる。今年が若山牧水生誕140年に当たることから、記念大会となる。
日向市東郷町出身の歌人・若山牧水の功績をたたえて始まった同大会。全国の高校生が自作の短歌を競うもので、今年で15回目の開催となる。1チーム選手3人の団体戦で、各人が自作の短歌を披露し、歌に込めた思いをプレゼンテーション。審査員である歌人の俵万智さん、笹公人さん、大口玲子さんの判定により、勝敗が決まる。
今回は25校50チームが事前審査に応募し、12校が本選へ。昨年の優勝校、沖縄県の興南高校は辞退した。出場するのは宮崎県からは、県立宮崎西高校、県立宮崎商業高校、県立宮崎北高校、尚学館高等部、県立延岡工業高校の5校。他に福岡県立八女高校、岡山県立岡山朝日高校、岐阜県立飛騨神岡高校、愛知県の名古屋高校、東京都のNHK学園高校、神奈川県立光陵高校、埼玉県の星野高校。初出場校は5校、その中でもNHK学園高校は通信制の高校として初の出場となる。
今年は牧水が1885(明治18)年8月24日生まれということから、生誕140年の記念の年。特別企画として、8月10日の決勝戦の後、「牧水・短歌甲子園×アイドル歌会」も開催する。タレントの宮田愛萌さん、アイドルユニット「lyrical school(リリカルスクール)」のreinaさん、アイドルの寺嶋由美さんが登場し、牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」の3人と対戦する「エキシビションマッチ」などを行う。
日向市教育委員会文化・生涯学習課 若山牧水・文化振興係の水野安紘さんは「若い人に短歌の魅力を訴えていきたいと考え、毎年行っている。短歌とSNSは相性がいいので、ぜひ興味を持って作ってもらいたい。そして、郷土の歌人・牧水にも関心を持ってもらえれば」と話す。「アイドル歌会は2部構成で、2部は出場者が名前を伏せて短歌を提出し、選者が良いと思うものをそれぞれ1首選ぶ歌会になる。こちらも楽しんでほしい」とも。
開催時間は8月9日(1次リーグ)=9時20分~17時30分、10日(準決勝・決勝)=9時~12時。アイドル歌会は同日13時~。観覧無料。