延岡の菓子店「虎彦」(延岡市幸町、TEL 0982-32-5500)が毎月開くジャズライブが2月で1周年を迎える。
この日は鏡開きだったため、主催者の虎彦からぜんざいのふるまいも
毎月11日に開く同ライブは昨年バレンタインを記念して始まり、毎回、延岡市在住のピアニスト・入鹿山悟さんを中心に、アルトサックス奏者の川野寿子さん、ベーシスト・大石剛さんで結成した「入鹿山悟トリオ」などが主に演奏する。1月11日のライブでは、映画音楽で知られる「いつか王子様が」「星に願いを」、ジャズのスタンダードナンバー「バラ色の人生」など12曲を披露した。
入鹿山さんは延岡高校吹奏楽部で音楽に親しんだ後、福岡県の大学に進学。ピアノが弾きたい一心でジャズサークルとピアノ研究会に所属し、大学4年の時にはキャバレーでジャズピアニストとしてアルバイトをしていたという。入鹿山さんは「子どもの頃ピアノは高価で、1学年で2~3人、一部のお金持ちの家にしかなく、憧れだった。ピアノ好きが高じて、大学卒業後は浜松の楽器メーカーに入社した。当時はカラオケが夜の店に入るか入らないかの頃で、退職後はピアノの生演奏で客に歌ってもらう仕事もした」と話す。延岡にUターンし、ジャズのライブハウスを10年間経営。現在はピアノのあるギャラリーカフェ「チムニー」(中町)や山下新天街(山下町)のストリートピアノなどにふらりと現れては、おはこを演奏する。
虎彦の上田耕市社長は「昨年のバレンタインライブがとても良く、月に一度は彼のピアノに心を託して過ごしたいと思ったので、11日はジャズライブの日にすることにした。入鹿山さんの演奏を聴き、『静かに心おどるジャズライブ』と名付けた」と話す。
次回は2月13日、入鹿山さんの誕生日に合わせて開催。時間は19時~20時30分。料金は1,000円。