延岡市を中心に宮崎県北一円で10月31日から、地域全体を博覧会に見立てて展開する体験交流イベント「ひむかのくに えんぱく2020」が開催される。
「えんぱく」は、地元にあるさまざまな地域資源を「プログラム」という商品にすることで、まちの魅力を掘り起こし、地域の価値を高め、まちを元気にする取り組み。「延岡のご縁(えん)をつなぐ博(はく)覧会」として2010(平成22)年にスタートし、これまでに486プログラムを実施。市内外から約5500人が参加している。
11年目の今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれていたが、感染防止の観点から独自のガイドラインを設け、屋外、少人数のプログラムを中心に実施することを決めた。
「安・近・短~宮崎県北の楽しみ方~」をテーマに、県北7市町村と大分県佐伯市で自然体験や食、匠(たくみ)など34プログラムを実施。そのほか、1年間にわたって体験できる「通年版えんぱく」を13プログラム用意する。
実行委員会では、秋限定プログラムと通年プログラムを網羅したガイドブックを8000部製作したほか、ポスター200枚、チラシ1万2000枚を市内の小学校や公共施設、道の駅等に掲示・配布し、参加を呼び掛ける。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、一昨年から夏休み期間中に実施する「キッズえんぱく」は開催を見合わせた。9月29日に行われた記者会見で、佐藤彰洋実行委員長は「実行委員会では開催の是非についてギリギリまで協議した。県内の感染者数拡大が落ち着いてきたことや、過去の参加者の80%が宮崎県北在住者であること、各プログラムの定員が10人前後と多くないことなどから開催を決定した。独自に策定した感染防止に関するガイドラインを順守しながら、万全の準備を行って開催していきたい」と話した。
秋限定プログラムの参加申し込みは、10月1日10時から電話およびインターネットで受け付ける。通年プログラムも同日から電話で参加を受け付ける。問い合わせは実行委員会事務局(延岡商工会議所内、TEL 0982‐20‐0008)へ。