椎葉村の元地域おこし協力隊の女性が設立した、まちづくり支援を担う企業が7月18日、1周年を迎えた。
椎葉村の交流拠点施設Katerie内のコワーキングスペースを職場に
設立したのは天野朋美さん。2017(平成29)年に広島県から同村に移住し、元システムエンジニアという経歴を生かし、主にリモートワーク事業の推進役を担い、地域おこし協力隊として3年間勤めた。協力隊をやめ、昨年7月に自身の会社「UIキャスト」(東臼杵郡椎葉村大字下福良)を設立。シングルマザーとして子どもを育てながら、まちづくりの提案、ITサポート、デザインに関する事業を行う。
5月に椎葉中学校で行われたイベント「未来づくり対話会」では、企画を担当。村内の13人の大人が仕事での悩みを子どもたちにそのまま伝えることで、仕事の面白さや、働く人が苦悩する姿を見せるというユニークな会を開催した。
天野さんは「椎葉村に来て4年目になるが、来たときから今までずっと村民の皆さんに助けられて暮らしている。息子と2人で暮らしているので子育ての面で助けられることも多い。新型コロナウイルス感染症の影響で事業が計画した通りに進まず不安もあるが、村の人たちのように自由に生きたいという思いが原動力となっている。私だからこそできる仕事で少しでもお返ししていけたら」と話す。