建設会社「旭建設」(日向市向江町)が7月1日、SDGs宣言を行った。
同社はこれまで、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム「エコアクション21」に参画したり、社員への環境教育が評価され「環境 人づくり企業大賞2017」で奨励賞を受賞したりしてきた。地域での美化活動「ごみゼロ運動」や、小学校や中学校へ出向き、子どもたちと一緒にトイレ掃除をすることで人間が本来持つ力や気づきを学ぶ「トイレ掃除に学ぶ出前授業」などの社会貢献活動も行ってきた。
社長の黒木繁人さんは「環境 人づくり企業大賞」の受賞式に参加した時に、ほかの受賞企業がSDGsに取り組んでいることを知り、自社で行っている活動をSDGsの視点からとらえ直す必要性を感じていたという。黒木社長は「日向市のような小さな町でもSDGsと関連付けて事業の中で未来のためにできることを考えてみると世界とダイレクトにつながる感覚が得られる。こういうことは1社だけやっても意味がなく、皆でやらなくてはならない。今回、宣言をきっかけに私たちが発信していくことで、地域の人にSDGsを知ってもらい、広めていくことになれば」と話す。
同社ではまずSDGsの中の「4・質の高い教育をみんなに」「8・働きがいも経済成長も」「9・産業と技術革新の基盤をつくろう」「11・住み続けられるまちづくりを」の4つの目標に関して、活動を続けていく方針という。
総務部の竹原祐一郎さんは「コロナウイルス感染拡大防止のため、今はイベントなどを行うことが難しいが、収束したら日向市、宮崎県がSDGs推進により向かって行けるような取り組みを企画したい」と意欲を見せる。