宮崎・日向の平岩地区で読書活動の推進を図るため、日向市立平岩小中学校(大字平岩)の図書室の夜間開放を始めた。
平岩小中学校運営協議会と平岩小中学校が児童、生徒に読解力を身に付けてほしいと「読書の街平岩」というテーマを掲げており、今回の夜間開放もその一環。2019年11月から月2回実施し、今年から週1回開放することになった。地元の公民館で活動するサークル「本を語る会」と協力し同会を中心に運営する。この日も児童、生徒、保護者が訪れ、視覚探偵絵本や伝記の本などを読み、楽しんだ。
小学3年の孫と訪れた70代女性は「孫が少しでも本に興味を持ってくれたらと連れてきている。毎回、いろいろな学年の子どもたちが来ているので、孫も楽しそう」と笑顔を見せた。
平岩小中学校の寺田菜穂子教頭は「夜間の図書室では、子ども同士が読み聞かせをしたり、普段学校では見せないような表情で保護者と楽しく本を読んだりしている様子が見られ、驚くとともにとてもうれしく思っている。これを機に地域全体で本に親しんでもらえたら」と話す。本を語る会の釘宮昌平会長は「会では読書活動に関する意見交換を行っており、もっと活動の幅を広げられたらと思っていた。学校の図書室には、寝転んで本を読めるスペースもあるので、気軽に足を運んでほしい」とも。
開催は毎週水曜、18時~20時30分。