宮崎・日向市の「サンドーム日向」(財光寺、TEL 0982-54-7174)で12月14日、東京オリンピック競技大会のホストタウン事業の一環としてソフトボール教室が開かれた。
トヨタ自動車女子ソフトボール部(愛知県豊田市)の投手・江渡祐希さん、内野手・黒澤花菜さん、元捕手でアナリストの馬場今日子さんの3人が日向市を訪れ、市内の小学生ソフトボール8チームと高校生2チームの約100人に指導を行った。同部は創部72年で、チーム名は「レッドテリアーズ」。昨シーズンはリーグ優勝し、これまで全日本選手権で5度の優勝を誇る。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ向けて、参加国や地域と相互交流を図るのが「ホストタウン」事業。日向市はアメリカ合衆国とトーゴ共和国のホストタウンとして指定され、サーフィンとソフトボールで事業を実施する。
会場では、バッティングのほか、野手、捕手、投手に分かれての守備などの指導が行われ、子どもたちは日本のトップアスリートに指導を受ける機会を楽しんだ。最後にはデモンストレーションとして、江渡投手と各チーム代表打者の「一騎打ち」が行われた。緊張した様子でバッターボックスに入った選手たちだったが、江渡投手が投げると真剣なまなざしでバットを振っていた。
参加した小学6年の男子は「ピッチングのフォームを教えてもらい、江渡投手からいろいろなアドバイスをもらった。江渡投手との勝負ではヒットが打ててとても気持ちよかった。中学生になる前に、いい経験ができた」と話す。
黒澤さんは「レベルが高く、みんなが素直に私たちの言うことを聞いてくれた。いつか、プレーする姿を見るのが楽しみ」、馬場さんは「質問してくれた子が多くとてもやりがいがあった。これからも積極的に練習していくことが大事。帽子を取って、コーチなどにあいさつをしている姿もあった。選手たちは教えてくれる人がいるから頑張れる。来年もまた来たい」、江渡さんは「愛知県は少年団でも女の子が多く、日向市は男の子が多かったので驚いた。投手の指導をしたが、レベルが高く、捕手が球を取れない場面もあった。今回、指導してみて自分自身も学べたことがあり、とても楽しかった」と話した。