日向市内の小中学生が将来の夢などを発表する「日向市小中学生意見発表会」が12月1日、中央公民館で行われた。
毎年行われる同発表会。市内の小中学生7人が学校生活や日常生活の中で考えていること、感じていることや将来の夢、目標などを発表した。大人が子どもの実情を理解し、どのように関わっていくかを考える機会になっている。会場には、学校関係者や保護者らが訪れ、子どもたちは、人類と未来について、環境問題やいじめについて語った。
大王谷学園6年の林優花さんは、今年8月にハワイへホームステイした経験から「異文化理解について~ハワイでの体験を通して~」をテーマに、現地で感じた文化の違いを発表した。登壇した際に、「アロハ」とあいさつした林さんは、ハワイでは家の中でも靴を履いて生活することへの驚きや店で提供されるものが日本よりも全て大きいサイズだったこと、学校生活の違いや言葉の違いについても語った。
美々津中学2年の橋本煌佑(こうすけ)さんは「ぼくの夢」をテーマに、橋本さんの母親が過去に青年海外協力隊に参加していたため、幼い頃から海外での暮らしなどについて聞くことが多く、自然と自分も海外に興味を持っていることを話した。将来は、青年海外協力隊に入って、現地の人々の生活をサポートしたいと語った。
この日、昨年から日向市が取り組む事業「子どもの夢サポート事業」についての活動報告も行われた。自らの夢に近づくために、トップアスリートや専門的な技能を持った人に直接指導を受けるもの。実際にチャレンジした中学生3人による活動内容の報告や今後の抱負を発表した。
財光寺中学2年の中富優依さんは、日本を代表する陸上選手になりたいとオリンピックメダリストの朝原宣治さんと専属コーチから指導を受けた。東郷学園9年の黒木菜都さんは女子プロ野球選手になりたいと女子プロ野球チームの練習に参加し、プロ選手に指導を受けた。東郷学園9年の都甲花音さんは女性消防士になりたいと神奈川県横浜市と川崎市に行き、女性レスキュー隊から指導を受けた。3人がそれぞれ実際に指導を受けた動画を披露し、説明した。