宮崎・日向の「細島灯台」(細島)は、国の有形文化財に登録されたことを記念して、11月9日に灯台内部の特別公開を行う。
細島灯台は日向市の景勝地「馬ヶ背」のほど近くに位置し、日向灘に面する岸壁の上に立つ。白色塔形コンクリート造りで、高さ11メートル。1910(明治43)年5月に初点灯し、100年以上航行する船舶に明かりをともしてきた。2019(平成31)年3月29日に、同灯台と共に宮崎県内の「鞍崎(くらさき)灯台」(日南市)、「都井岬灯台」(串間市)の3件が有形文化財として登録された。宮崎県海上保安部交通課の五反田和人さんによると、今まで内部公開を行っていたのは都井岬灯台だけで、今年は細島灯台と鞍崎灯台も公開される。
五反田さんは「灯台が国の有形文化財に登録されたのは、九州で初めて。今も現役で航行の指標として働いている。細島灯台は、周りに整備された公園があり、2年前に『恋する灯台』として認定された。今後も観光資源として地域の人たちに親しんでもらいたい。当日は、灯台の入り口部分に設置した登録プレートの除幕式も行うので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。
除幕式は10時~。内部公開の時間は9時~15時。