人材づくり事業「日向ドラゴンアカデミー」の受講生らによるプレゼンテーションが10月27日、日向市文化交流センター小ホール(日向市中町)で行われた。
今年で4期目を迎えた同事業は、7月から全5回の講座が行われ、日向市、椎葉村、門川町、川南町から集まった男女21人が参加した。日向市の飲食店経営者などによる「日向市の魅力」についてのパネルトークや、日向市特産のかんきつ類「へべす」の収穫、サーフィン体験などのフィールドワークを行い、後半は各々が事業計画を立案した。
この日は9人の塾生が計画の発表を行い、日向市在住の矢北嘉杜(ひろと)さんが、テントサウナによる新たな事業を提案し、最優秀賞に輝いた。矢北さんによると、宮崎県にはサウナ好きが約42万人いるという。矢北さんはバーベキューや音楽ライブなどともにサウナを楽しむコラボレーションイベントを行い、新たな癒やしの場所を作ると発表した。
審査員として講評した日向市ひまわり基金事業推進協議会の是沢利保会長は「癒やしの空間をぜひとも作ってほしい。日向市をサウナの聖地にするために、しっかりとストーリーを作り、『日向市=サウナ』ということをアピールしてほしい」と話した。
優秀賞は椎葉村地域おこし協力隊の上野諒さんで、テーマは市街地のビジネスパーソンに自然体験を提供する「ビジネスパーソン向け野外研修サービス」。地域活性化賞は、日向市在住の中学校教諭、今村絵梨さんが発表した「親子で支えるキャリアプランニングサポート」だった。
同アカデミーの主任講師である齋藤潤一さんは「一人ひとりが自分らしくプレゼンテーションすることができたと思う。新しいチャレンジに激励とエールを送る」と話した。
塾生のプレゼンテーション前には、一平ホールディングス社長で審査員を務めた村岡浩司さんが「世界があこがれる九州をつくる」をテーマに特別講演を行った。