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宮崎・日向の小倉ヶ浜で「アカウミガメ」の子が巣立ち 研究会が調査、確認

海に向かう体長4センチの子ガメ

海に向かう体長4センチの子ガメ

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 「日向市アカウミガメ研究会」が宮崎・日向の小倉ヶ浜(日向市平岩)で9月10日、アカウミガメのふ化数の確認を目的に産卵巣を掘り上げた。巣に残っていた子ガメが海に旅立つ姿も見られた。

今回、産卵巣で見つかった卵

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 宮崎県指定の天然記念物であるアカウミガメは、主にオーストラリア、ギリシャ、アメリカ合衆国、日本などで産卵し、国内では関東から九州の太平洋沿岸や南西諸島で見られる。環境省が絶滅の危機にある野生生物をまとめたレッドリストでは、絶滅危惧IB類に指定され、保護活動が行われている。

 日向市ではアカウミガメの上陸、産卵調査を行う日向市アカウミガメ研究会が市内の浜辺を調査している。研究会によれば、今年は「小倉ヶ浜北エリア」(財光寺)で上陸13回、産卵10回、「小倉ヶ浜南エリア」(平岩)が上陸1回、産卵1回、「金ヶ浜エリア」(平岩)で上陸2回、産卵2回が確認されている。

 この日産卵巣を掘り上げたのは、小倉ヶ浜北エリア。9月6日に同研究会の黒木豊さんらが、子ガメの巣立ちの兆候である産卵巣の陥没を確認し、4日経過したことから、産卵巣の調査を実施した。産卵日は7月14日と推定されるという。50~60センチの穴を掘ると約140個の卵が見つかり、そのうち、ふ化して巣立ったと思われる卵の殻が126個、ふ化しなかった卵(腐卵)が7個、ふ化したものの巣立ち遅れた約4センチの子ガメが3匹見つかった。今年の掘り上げは3回目。

 研究会会長の児玉嘉嗣さんは「この時期になると浜辺で歩く人と『子ガメの足跡を見たか?』というのがあいさつ代わり。6月から7月後半までの大雨や台風の影響で、ふ化は例年よりも遅かった。産卵巣の中が長時間大潮で漬かって、死滅する場合もある。今日掘り上げた産卵巣はふ化率が非常によかった。小倉ヶ浜の広い浜、美しい浜の環境保全に努めたい。活動する新しい仲間も募集している」と話す。

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