日向市東郷町の坪谷小学校(坪谷、TEL 0982-69-7568)の児童らが9月5日、鑑賞用のもち米の稲刈りを行った。
地域学習「ふるさと学習」の一環として毎年行っているもの。地元の農家に米作りを教わりながら、全校児童16人がもち米と、「赤のケ」「黒のケ」「白のケ」「赤米」「黒米」の五色米を種から育て、6月には10アールの「気合田(きあいだ)」と名付けられた田んぼに植えた。気合田での取り組みは十数年前に始まり、当時の児童らが名付けた。
あいにくの雨の中での収穫となったが、立派に成長した5色の稲穂が見られた。作業前に、5~6年生が農具の持ち方や使い方を絵で表現し、稲刈りの実演や解説を交えながら稲刈り方法や注意すべきことなどを教えた。各班に分かれて、初めて稲刈りを体験する1年生を6年生がサポートしていた。
1年生の男児は「鎌を使うのが難しかったが、稲刈りはとても楽しかった」と話し、5年生の男児は「今年も立派な稲ができて、刈るときの音が気持ちよかった。地域の皆さんに配るので、坪谷の稲は最高だなと感じてほしい」と笑顔を見せた。