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宮崎・延岡に障がい者の賃金アップ目指す団体 時給500円「日本一」へ意欲

「インフィニティ宮崎」代表・押川敬視さん(右)と事務局長・那須貴志さん

「インフィニティ宮崎」代表・押川敬視さん(右)と事務局長・那須貴志さん

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 日向市産業支援センター「ひむか‐Biz」(日向市鶴町)で9月2日、宮崎県の就労継続支援事業者の賃金アップを目指す任意団体「インフィニティ宮崎」(延岡市船倉、TEL 090-9829-9947)が発足した。

記者会見する押川さん

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 同団体代表の押川敬視さんによると、2017(平成29)年度の障がい者就労継続支援B型事業所の全国平均時給は205円。押川さんは延岡市、日向市で就労継続支援B型事業所「めだかファミリーグループ」を運営し、賃金が適正なのか疑問を持ったという。同時に昨今の企業の人手不足を解消し、就労支援事業所を利用する人の就労先を作るため、同団体を立ち上げた。

 押川さんは「賃金が低い現状があるので、障がい者が一人で生活できる金額、時給500円以上を目指し、ゆくゆくは宮崎県の障がい者の平均賃金を日本一にしたい。これまで培ってきたノウハウを生かし、宮崎の事業所が共生して、仕事を増やしていける仕組みを作りたい。それぞれの事業所が抱える課題や悩みなどを共有するための勉強会を行い、われわれ自身のレベルアップも図っていく」と意気込む。

 B型事業所「太陽の樹」(日向市原町)施設長で、同団体事務局長を務める那須貴志さんは「障がい者の就労先についての課題を解決できないかと『ひむか‐Biz』に相談し、同じような悩みを持つ押川さんと出会い、一緒に事業を行うことになった。今後このような団体、動きが宮崎県内に広がれば」と期待を寄せる。

 現在、建設機械や農林業機械のレンタルを行う「キング」と業務提携し、合わせて宮崎県内の企業2社と2つのB型事業所が登録する。年内に企業、事業者ともに各10カ所の登録を目標とする。

 今後、9月10日に「大島授産所」(宮崎市)、24日に「ひむか‐Biz」で同事業の仕組みや理念についての説明会を行う。開催時間は18時~20時。

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