「国際ゲームショーII」が7月13日、日向市文化交流センター 小ホール(日向市中町)で開かれた。
日向市在住の外国人と触れ合い、海外の文化を体験してもらおうと日向市国際交流員でアメリカ出身のキャメロン・クラークさんが企画した。今年で2回目。
当日は市内外から40人以上が参加。各5~6人のグループに分かれ、「国際料理」「女性作家」「環境」「宇宙」などジャンル別のクイズ「Jeopardy(ジェパディ)」を行った。「アジアで最も長い川は?」「世界一長いサンゴ礁地帯は?」などの問題が出された。今年は答案が間違っていてもユニークな答えだったら正解にするなど工夫したという。アメリカ人や日本人にアンケートを取り、朝食で必要な飲み物、必要な睡眠時間などをランキングにしたクイズ「Family Feud(ファミリー フュード)」も行われ、会場は大いに盛り上がった。
延岡市から兄弟で参加した9歳の兄は「問題が難しかった」と話し、6歳の弟は「この間、イランと日本のサッカーの試合をテレビで見ていた。国旗の問題が出て、イランの国旗がすぐ分かり、うれしかった」と話す。
キャメロンさんは日向市で最長の4年間、国際交流員を務めた。2017(平成29)年に開催された「世界ジュニアサーフィン大会」で通訳し、「そば打ちDE国際交流」「留学生交流事業」「キャメロンズクリスマス」などさまざまイベントを開いてきた。今月26日で日向市での仕事を終える。
「高校生の時に選択授業で日本語を専攻した。勉強で日本のアニメや漫画を見ていたらどんどん好きになり、いつの間にかここに来ていた。日向市に初めて来た時はちょうどひょっとこ夏祭り当日で、とても盛り上がっている町だというのが第一印象だった」と振り返る。「住んでみると緑や海があり、南国でもトロピカルなイメージ。のんびりとした雰囲気で、人と自然がとても優しい」とも。
会場にはアメリカからキャメロンさんの両親も駆け付けてゲームを楽しみ、最後にサプライズで地元の製菓店からケーキと花束が贈られた。キャメロンさんは「交流員の仕事が終わり日向からは離れるが、日本には残る予定。これから何をするか考えていく」と笑顔を見せた。