移住促進を後押しするイベント「南九州移住ドラフト会議2019 supported by ソラシドエア」のオープン戦が始まった。主催は南九州地域間連携推進機構。
プロ野球のドラフト会議を模して企画、開催するイベントで、移住希望者(選手)と受け入れ希望地域(球団)のマッチングを図ることを目的とする。6月1日に選手エントリーを始め、12月7日開催のクライマックスシリーズまで、約半年の間に「オープン戦」「移住力強化キャンプ」「ドラフト会議」「ペナントレース」を繰り広げる。
2016年に鹿児島で始まり、今年で4回目となる南九州移住ドラフト会議は、カ・リーグ(鹿児島エリア)、ミ・リーグ(宮崎リーグ)、ク・リーグ (熊本エリア)の3リーグ制で実施し、各4球団計12球団が参加。宮崎県北からは、昨年優勝した「美郷どがわチャンピオンズ」(美郷町渡川地区)、3つのエリアが連携した「西臼杵3兄弟フォレストピアーズ」(五ヶ瀬町・日之影町・高千穂町)、今年初参戦の「ひなたヴィレッジ協議会」(日向市)の3球団が移住希望者を募集する。現在、オープン戦としてユーチューブで各球団が地元をPRしている。
「美郷どがわチャンピオンズ」GMの園田達也さんは「昨年は優勝チームなのに移住選手はゼロ。盛り上げたのにおいしいところは持っていかれる、まるで合コンのにぎやかし担当のようだった。その反省を生かし、今年は行政のバックアップを得て万全の体制で臨み2連覇を目指す」と意気込む。
「西臼杵3兄弟フォレストピアーズ」監督の佐藤翔平さんは「僕たちの地域には直会(なおらい)という文化がある。地域の行事や神楽の後には直会でみんな仲良くなる。ぜひ直会で仲良くなり、カフェをやってみたいとか、多拠点生活に興味ある方を指名したい」と話す。
「ひなたヴィレッジ協議会」監督代行の長友慎治さんは「日向で今熱いのは農業。まずは日向の生産者に会いに来てほしい。メンバーが作る新鮮な野菜を食べた瞬間、『あっ、移住したい』となるはず」と話す。「球団で発行する『宮崎ひなた食べる通信』でメンバー(生産者)を詳しく特集しているので、そちらも併せてチェックしてほしい」とも。
移住を志望する選手のエントリーは7月31日まで。詳しくは移住ドラフト会議のホームページで確認できる。