日向市で3月1日、地域特産のかんきつ類「へべす」を使った開発商品の販売促進用のぼりを飲食店などに配布する授与式が行われた。主催は、日向市地域雇用創造協議会。
同会では、昨年7月からへべすを活用した新メニューの開発に着手。完成したメニューを12月に地元の飲食店や菓子店に紹介する公開セミナーで紹介し、その後市内にある7店が賛同。へべすの果汁や果皮を使ったギョーザ、ドレッシング、焼き菓子、ジュレなどを商品化した。
この日は、同会事務局長の稲田利文さんらが各事業者に大小2つののぼりを手渡した。稲田さんは「へべすを使った新メニューで各事業者の商売繁盛を願う。今後も支援していきたい」と話す。
「へべす餃子」(400円)を販売する仕出し弁当店「味の大作」(日向市原町)の梅崎ふみよさんは「へべす餃子はまろやかな酸味があるため、酢をつけずに食べてもおいしい。もっと認知度を上げて、通常のギョーザのように人気メニューにしたい」と意欲を見せる。
焼き菓子「へべすフロランタン」(110円)を販売する洋菓子店「ビッグパパ」(日向市新生町)店長の田崎了大さんは「現在は材料不足のため製造していないが、夏になったら再開する予定。日向を代表するお土産品として定着させたい」と話す。
賛同業者はほかに、カフェ「グリングラス」(日向市伊勢ヶ浜)、「福丸縁」(日向市日知屋)、「スイーツカフェ セイカドー」(日向市本町)、「森みち」(日向市塩見)、「道の駅とうごう」(日向市東郷町)。各店で開発した新商品メニューを用意する。