宮崎・日向の細島港(日向市日知屋)に3月16日、クルーズ船「飛鳥II」が寄港し、約80人の市民が「船内見学会」に参加した。
乗組員約470人、乗客849人を乗せた同船は50142トン、全長241メートル、全幅29.6メートルの規模を誇る。15日に神戸港を出港し、細島港に立ち寄った。
5階から12階までデッキがあり、今回はシアターコーナー、カジノコーナーなどがある6階「プラザデッキ」、プールなどを備えた11階「リドデッキ」、最上階「スカイデッキ」が公開された。
スタッフで、この日のガイドを務めた前野佳苗さんは「この船は地上からビル約9階分の高さがある。個人的なお気に入りは11階のリドデッキからの景色。船内にはバンドの生演奏で踊れるダンスフロア、ネイルやマッサージが体験できるサロン&スパ、フィットネスなどがあるので思い思いに楽しめる。見学された方がいつかお客さまとして乗船され、また会えることを楽しみにしている」と話す。
見学会に参加した50代の女性は「何度か細島港で見たことはあるが、船内を見るのは初めてでワクワクした。一つのホテルが海を移動しているのだと感激し、いつか乗れるよう今後の目標にしたい」と笑顔を見せた。
港では、「日向茶業」(南町)、「道の駅日向」(幸脇)、「地域雇用創造協議会」(日知屋)、「みなと整骨院」(江良町)、「日向市観光協会」(原町)の5団体が出店し、地元の特産物や土産品の販売、マッサージなどでもてなした。同船は9時に入港し、同日17時に出港した。