宮崎・日向の日本茶専門店「谷岩茶舗」(日向市浜町、TEL 0982-52-6718)が、10月~12月にかけて行われる「日本茶AWARD」最終審査で最高賞の「日本茶大賞」を目指す。
プラチナ賞受賞の釜炒り茶(右)とファンプロダクト賞のほうじ茶
2014年に業界向けではなく、消費者目線に立った品評会として日本茶インストラクター協会が始めた同賞。今年で5回目を迎え、「釜炒(い)り茶」部門で同店の「高千穂釜炒り茶 朝霧しずく」が「プラチナ賞」に輝き、最終選考に駒を進めた。
家業を継いで14年になる谷岩孝彦さんは「いいお茶に仕上がったので、認めてもらえて本当に良かった。宮崎県は全国4位のお茶の産地だが、日本茶大賞を獲得したことはない。私自身はもちろん、他の方でもいいので、宮崎県の初受賞が実現すればうれしい」と話す。県内では「普通煎茶(無被覆以外)」部門で新緑園(新富町)の「まれもの」、「紅茶・後発酵茶」部門で甲斐製茶園(高千穂町)の「高千穂 紅茶」がプラチナ賞を受賞している。
谷岩さんは昨年から、急須でいれるお茶をもっとたくさんの人に飲んでもらいたいと「毎日急須生活」と題した講座を市内各所で開いている。老朽化した店舗を若い人でも入りやすいカジュアルでシンプルな空間に改装し、のれんや看板も新調するなど、10月にリニューアルオープンも果たした。
最終選考「TOKYO TEA PARTY」は東京・渋谷で11月30日~12月2日に開催予定。各部門でプラチナ賞を獲得した1位のお茶、約20点が出品され、一般消費者がブラインド審査を行い、今年のナンバーワンが決定する。