「神の音(かみのね)コンサート2018」が11月23日、延岡市北川町祝子川の棚田で開かれる。
世界的バイオリニストの古澤さんとチェリストの大藤桂子さんを招く同イベント。祖母・傾・大崩
エリアのユネスコエコパーク登録を記念し、同市のパワースポット・神さん山で昨年初開催した。今回は会場を神さん山の麓にある棚田に移し、より多くの人が参加しやすいようにした。当日は地元の産物や加工品を販売する物産展も同時開催する。
古澤さんは、日向市の特産かんきつ類「へべす」をPRする「へべす大使」を務め、日向市を中心に活動する巨石の研究グループ「巨石ネットワーク日向」の会員でもある。
大藤さんは西郷隆盛の弟・従道のやしゃごに当たり、女優の後藤久美子さんはいとこ。祝子川地区は西南戦争に敗れた隆盛が鹿児島へと敗走する際に宿陣しており、縁が深い。
昨年コンサートを開いた神さん山は、宮崎県を代表するパワースポットとして知られる。竹林に囲まれた240段の石段を登った場所にあり、2つの巨石が重なり合い高さ24メートル、幅30メートルの岩屋を形成する。巨石の根本にはピラミッド型の神石が鎮座しており、訪れる人たちを圧倒するが、石段を登らなくてはならず、会場が狭いことが欠点として挙げられていた。そのため、今年は別の適地を周辺で探し、神さん山の真下に巨石のある棚田を会場とすることになった。
主催する北川町ユネスコエコパーク実行委員会実行委員の曽根啓明さんは「舞台は大崩山系、神さん山山麓の棚田。ユネスコエコパークに登録された雄大な山岳の稜線(りょうせん)美、その上に広がる大空、大自然と一体となって響きわたる音色は非日常で格別。コンサートホールでは決して味わえない開放感とライブの臨場感をぜひ体感してほしい」と参加を呼び掛ける。
参加希望者は北川総合支所地域振興課内の同実行委員会まではがきで申し込む。締め切りは10月12日。先着200人。問い合わせは同実行委員会(TEL 0982‐46‐5010)まで。