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宮崎・美郷町西郷で御田祭 雨にも負けず、牛馬が神田駆ける

御田祭恒例の勇壮な馬入れ

御田祭恒例の勇壮な馬入れ

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 980年の伝統を持つ田植え祭り「御田祭」が6月30日・7月1日の2日間、美郷町西郷田代の「御田祭の里ふれあい広場」などで開かれた。

祭りのクライマックスは牛馬による「代かき」

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 本番を迎えた1日は、ふれあい広場にある約20アールの神田(しんでん)で牛馬入れや御輿(みこし)入れ、早乙女による田植えなどが行われた。朝からあいにくの雨模様にかかわらず、町内外から大勢の観客が詰め掛けた。同祭のフォトコンテストが開催されることもあり、神田の周りを多数のカメラマンが取り囲んだ。

 呼び物の牛馬入れは、裸馬や装飾した牛が神田を駆け回って田んぼを代かきするもので、神田の泥しぶきを浴びると無病息災が約束されるといわれている。町の青年代表が鞍のない馬に、代わる代わるまたがり神田内を疾走する様は圧巻。御輿入れでは、町内の青年らが担ぐみこしのほか、田代小学校児童手作りの神輿が「ヨーサイナ」と威勢のいい掛け声を上げながら、神田内を回った。

 代かきが終わり静けさが戻った神田では、早乙女による田植えが行われた。町内の中学生や婦人会、一般公募で集まった町外の女性たち90人がそろいのかすりに笠という出で立ちで、催馬楽(さいばら)が歌われる中、左右一列に並んで神田いっぱいに苗を植えた。

 田代神社(1302年創建)の主祭神・彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)の御神霊を上円野神社から迎え、上の宮田から中の宮田への御神幸により行われる田植祭。神人・牛馬が一体となり、神田の代かきから田植えを行い、参詣者の無病息災と豊作を祈願する。

 古来の田楽神事がしのばれる珍しい民俗行事で、1988(昭和63)年には県の無形民俗文化財に指定されている。

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