日向市・塩見小原(こばる)の杉林で現在、ヒメボタルの乱舞が見頃を迎えている。
日本固有種のヒメボタルは林間にすむホタルで、ゲンジボタルやヘイケボタルよりひと回り小さく、チカチカと金色の強い光を放つことから「黄金ボタル」とも呼ばれる。
塩見小原エリアでは数は少ないもののゲンジボタルやヘイケボタルも生息しており、3種類のホタルが一度に見られる貴重な場所として知られる。
塩見川上流にある奥野河川プール付近の杉林一帯では現在、目を凝らすと広範囲にわたり乱舞するヒメボタルの姿が見られる。
同所一帯は写真愛好家の撮影スポットとしても知られる。地元民は「ホタルは光で求愛するため、強い光はその妨げになる。ホタル観賞のスポットとして大事に守っていきたいため、観賞する場合は車のライトや懐中電灯など強い光で照らさない配慮をお願いしたい」と呼び掛けている。