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日向市が古民家再生、新たな取り組み 5月30日の「古民家の日」に協定締結へ

十屋日向市長(左)と古民家再生協会宮崎の坂口代表理事

十屋日向市長(左)と古民家再生協会宮崎の坂口代表理事

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 日向市が「古民家の日」の5月30日、古民家再生への新たな取り組みのため、古民家再生協会宮崎(日向市本町)と連携・協力協定を結び、調印式が行われた。

古民家が並ぶ美々津の町並み

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 上方との貿易で栄え、国指定伝統建造物保存地区である美々津や、東九州の海上交通の要衝であった細島などを有する同市。歴史的に価値のある古民家が残っているが、町の高齢化に伴う空き家の増加など、問題が浮き彫りになっている。同市には戦前の建物が約1000軒あるという。

 同市では今回、問題解決のために古民家の専門家である同協会と連携、協定を結ぶことになった。同協会を通じて、市が運営する「日向市空き家等情報バンク」の周知や同協会と共に伝統工法、古民家の活用法に関するセミナーを行う。

 十屋幸平日向市長は「古民家が持つ古い歴史と伝統を後世に引き継ぐのがわれわれの使命。提携によって、美々津の伝建地区などの古民家を協会と連携し、活用し、地域の活性化に努めたい」と話す。

 同協会代表理事の坂口孝生さんは「日向市には美々津には町家づくり、山間部の東郷などには農家が暮らしていた民家など多様な古民家があるのが特徴。これらの素晴らしい建物を利活用し、空き家対策にもつなげていきたい。その土地の気候風土にあった古民家で生まれた文化を残していければ」と話す。

 調印式に参加した「全国古民家再生協会」の井上幸一事務局長によれば、小田原市(神奈川県)や日光市(栃木県)など、同協会と提携している自治体はあるが、空き家対策をメインに据えたものは初めてという。

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