国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている日向市美々津で3月3日、「おひなさん祭り」が開かれる。
美々津は古くから神武天皇の東征「お船出の地」とされ、江戸時代から大正時代までは日向(宮崎)と京阪神の経済、文化交流の拠点として栄えた。今なお京都や大阪の町家づくりの建物が残り、当時の面影を残している。
同祭では、「美々津軒」「美々津まちなみセンター」「日向市歴史民俗資料館」「旧安藤家」「旧矢野家」「旧米屋」「雑貨&カフェ 民」「ゆめのかたちぷろじぇくと」「戸高家」の9カ所でひな人形を展示。希望者には着物を貸し出し、着物でまち歩きを楽しんでもらう予定。1回500円。抹茶と地元の名物菓子「お船出だんご」でもてなす呈茶は1回100円で提供する。そのほか、甘酒の振る舞い(先着100人)、地元産野菜や海産物、工芸品などの販売やフリーマーケットも開く。
美々津保育園の園児による「おひなさま会」では歌やお遊戯も披露される。
「美々津の歴史的町並みを守る会」(歴史民俗資料館内)の事務局長は「日向市が誇る美々津の美しい町並みを後世にしっかり残すべく、その魅力を発信していきたい。着物で遊びに来てくれる人がいたら、なおうれしい」と笑顔を見せる。
同祭開催中、中町通りは歩行者専用道路になり、歴史民俗資料館は入場無料。
開催時間は10時~16時。フリーマーケットの申し込みは27日まで、歴史民俗資料館(TEL 0982-58-0443)へ連絡のこと。