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日向の焼酎蔵で「蒸留初め」 半年後に新酒として市場に

杜氏の山本豊文さん

杜氏の山本豊文さん

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 日向市唯一の焼酎メーカー「あくがれ蒸留所」(東郷町山陰辛、TEL 0982-68-3550)で11月3日、今年最初の蒸留作業が行われた。

毎日2トンの「黄金千貫」を処理、選別する

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 10月17日の仕込み開始から、2次仕込みなどの工程を経て蒸留初日を迎えた同社。杜氏(とうじ)が「ハナタレ」と呼ばれる蒸留したての焼酎を口にし、工程が無事に進んでいることを確認した。

 製造部門の責任者で杜氏の山本豊文さんは「3週間前の仕込みから、アクシデントもなくやっとここまできたと安心している。1次仕込み、2次仕込みに加え、蒸留の3工程を管理する時期になった。焼酎は生き物なのでこの期間は工場に泊まり込んで、深夜にこうじの具合を見たり、機械の点検をしたりと忙しいが、芋の香りをしっかり出しながら、飲みやすい味の焼酎を造っていきたい」と意気込む。

 現在造っているのは、サツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」を使った「日向あくがれ25度」。山本さんによれば、約半年後の来年6月ごろに出荷が始まるという。

 同社では希望者を対象に工場見学を行っている。3工程が同時に行われるのはこの時期だけ。同社の白石三千男さんは「焼酎造りの現場を見てもらえれば、より一層親しみを持っていただけると思う。こうじのフルーティーな香りや、蒸留時の独特の香りなども楽しんでいただけるので、興味のある方はお越しいただきたい」と話す。

 見学の受け入れ時間は平日10時~17時。無料。要予約。1人から参加可。土曜、日曜に見学希望の場合は1週間前に要相談。

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