
宮崎県内最大の有人離島・島野浦島(延岡市島野浦)で4月27日、ツツジ観賞トレッキングツアーが行われた。
主催はNPO法人「しまうら未来開発プロジェクト」。昨年10月、島野浦水産加工業協同組合から譲り受けた建物を改装し、「島野浦観光案内所」をオープンしたのに伴い、今回、観光ツアーを企画した。
27日は小学生から80代の人まで、ガイド役の結城豊廣さんや20年近く山の整備を行う櫨林守さんなどスタッフを含め約30人が参加。見頃を迎えたミツバツツジが咲く「ツツジロード」を進み、同島に祭られた「島野浦西国三十三観音」の道沿いにある観音像を参りながら、高さ185.3メートルの遠見場山(とんばやま)を登った。頂上に着いた参加者は島で取れたタイや野菜を材料にした天丼弁当を食べ、日向灘に浮かぶ無人島の高島や大分・佐伯の有人離島・深島を望む景色を楽しんだ。
行程の最後には、潮音山福聚寺(ちょうおんざんふくじゅじ)に立ち寄り、大塩平八郎の娘・小山せきが京都の寺から同寺にたどり着き、島の文化に貢献したとされる言い伝えを結城さんから聞いた。ツアー後にスタッフから感想を聞かれた年配の女性は「最高」と声を上げた。