日向市が観光振興に取り組む人材として受け入れた、旅行会社社員の梶原景博さんが派遣4カ月を迎えた。
民間企業の人材を地域活性化に生かそうと始められた総務省の「地域おこし企業人交流プログラム」。同市にとってはこれが初めての活用で、旅行会社「近畿日本ツーリスト九州」に観光のスペシャリストを派遣要請し、4月梶原さんが同市観光交流課に着任した。現在、観光交流対策監として勤務する。
梶原さんは「着任することが決まって初めて、日向岬や大御神社といった名所を知り、手の付けられていない自然の美しさや歴史の重みを感じさせる自然の産物があることに驚いた。他にも観光資源が多く、世界ジュニアサーフィン大会開催や『恋する灯台』の認定など、日向市に追い風が吹いていると感じる」と話す。
「今後は周辺の市町村との連携や名物グルメの開発などを模索し、市の知名度を上げていけば、観光需要は伸びる余地がある」と梶原さんは太鼓判を押す。「ジュニアサーフィン大会の開催をきっかけにシニアサーファーのツアーや『サーフィン修学旅行』で観光客増も図れるのでは。地元の人はビジネスチャンスをつかむためにもっとガツガツしていいと思う」とも。
任期は来年3月までだが、更新によって最長3年間勤めることができる。