映画を通して平和を考えるイベントが3月16日、延岡市駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町3、TEL 0982-20-3900)2階学習スペースで開かれる。主催は「宮崎ソーシャルシネマプロジェクト実行委員会」(富美山町)と同施設。
昨年開かれた宮崎ソーシャルシネマプロジェクトのワークショップの様子
映画「ガザ 素顔の日常」を上映し、パレスチナと平和について考える同イベント。同作はイスラエルが壁で囲んで封鎖したため、「天井のない牢獄」と呼ばれ、住民の約7割が貧困にあえぐガザ地区で日常を生きる人々を描く。当日は鑑賞後、参加者で意見交換を行う。同委員会代表の山中はるなさんは「刺しゅう入りの小物を日本へ販売するガザの人を以前支援し、その時に商品を日本に持ち込むことも難しいと聞いた。この映画は繰り返し紛争の舞台となってきた土地に暮らす人々をさまざまな角度から描いている。紛争が長引くにつれて関心が薄くなってくる人もいると思うが、まず知る機会を作り、みんなで平和や戦争などについて考えられたら」と話す。
映画上映後には、「〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会」「Nagasaki for Palestine(ナガサキフォーパレスチナ)」メンバーの荒木李紗さんと、性的マイノリティーの当事者同士のつながりを目指す延岡市の団体「QAIR(キュウエアー)」呼びかけ人の佐藤薫さんをゲストにトークセッションを行うほか、参加者による対話の場を持つ。
開催時間は18時~20時30分。参加無料。定員40人。