延岡の子育て支援センター「おやこの森」(山月町)で現在、隣接する古民家をキッチンハウスにリノベーションする計画を進めている。
「おやこの森」の利用者は弁当持参が原則だが、子どもを緊急で預かる場合は施設側で食事を用意する必要がある。同施設には給湯スペースしかなく、施設長の小澤のり子さんは「レトルト食品やコンビニ弁当を温めて提供することぐらいしかできないのが悩み」と話す。現場の苦労を聞いたNPO法人「延岡ほほえみの会」代表の塩月雅代さんが、「地域の食材でバランスの取れた食事を提供し、食育を行える場所を作ろう」と、「おやこの森」に隣接する空き家を持ち主と交渉し譲り受けた。
市の委託事業費で運営するおやこの森にも、延岡ほほえみの会にもリノベーションする予算がないことから、昨年11月20日から、クラウドファンディングで資金を募り始めた。目標金額は古民家を改修する工事費とキッチン用の機器などで500万円。1月4日時点の達成率は35%。
昨年10月に延岡の山下新天街で活動する「こども食堂のべおか今山」の共同代表にもなった塩月さん。「子どもたちが喜ぶ姿を見たときなど、私たちも自然と笑顔になり元気づけられることばかり。おなかをすかせた子どもたちに温かく豊かな食事をみんなの力で提供したい」と支援を呼びかける。
クラウドファンディングの締め切りは1月20日の23時59分。