ドキュメンタリー映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」上映会が11月26日、「延岡総合文化センター」(延岡市東浜砂町、TEL 0982-22-1855)小ホールで開かれる。主催は「ギャラリーかわなか」(伊達町3、TEL 0982-32-4036)店主の川中啓二さん。
昨年、ノンフィクション大賞を受賞したベストセラー「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を原案に、映像作家・三好大輔さんと同書の著者でノンフィクション作家の川内有緒さんが共同監督を務めた同作。全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人たちの、アート作品を巡る旅と日常を追う。
当日は、映画上映後に川中さんと、延岡市在住のイラストレーター・みよこみよこさん、福岡市在住の日本画家・川村愛さんが、アート鑑賞についてのクロストークを行う。
みよこみよこさんは「川村さんが5月に福岡で開かれた上映会で同作を鑑賞し、感想をSNSに載せているのを見て同作に興味を持った。川村さんとやりとりする中で、延岡でも自主上映会をしたいと川中さんに話を持ちかけた」と振り返る。
川中さんは「みよこみよこさんから話を聞いて、6月に熊本市で映画を鑑賞し、延岡で上映会をやるならぜひ自分がやりたいと思った。白鳥さんの友人たちは、絵に何が描かれているのかを白鳥さんに伝えようと、一生懸命に絵を見て言語化することで鑑賞の深まりを感じ始める。アートについて話そうとするとき気後れしたり遠慮したりする人は少なくないが、この映画を見ることで、アートを媒介して人とコミュニケーションする楽しさを知ってもらえたら」と期待を寄せる。
上映時間は、昼の部=14時30分~16時30分、夜の部=18時30分~20時30分。入場料は、大人=1,800円(前売りは1,500円)、大学生・高校生=1,000円、中学生以下=無料、身体障害者手帳保持者と付き添い1人=同。