オリーブ生産加工会社「溝口オリーブ園」(日向市平岩)が4月29日、宮崎県特産のかんきつ類「日向夏」を使ったオリーブオイルの発売記念イベントを「まちの駅とみたか物産館」(上町)で行った。
オリーブを植栽して9年目となる同園は、平岩で8000平方メートルの土地に270本のオリーブを栽培する。今回の商品には気候などの影響で同園のオリーブの収穫量が少なかったため、スペイン産の冷凍オリーブを使った。
新商品となる「日向夏オリーブオイル」(120ミリリットル=2,700円)は、600キロのスペイン産冷凍オリーブと120キロの日向市産日向夏を使い一緒に搾油したもので、700本を市内外で販売する。園主の溝口孝さんは「地域活性化や日向市の食材を使った新たな加工品で、イメージアップを図りたいと日向夏を使った。オリーブオイルの辛みと日向夏の上品で優しい香りと風味が感じられるものに仕上がった。オレイン酸、リノール酸が豊富なので、生のまま食べてほしい」と話す。
昨年から販売する、自家搾油施設で作った「スペイン産のオリーブを日向で搾った搾りたてオリーブオイル」と市特産のかんきつ類「へべす」を使った「日向産のへべすと一緒にスペイン産オリーブを日向で搾ったオリーブオイル」も並べて紹介。3種のオリーブオイルと食パン、バニラアイスクリームを合わせる試食会も行った。訪れた人たちは「オリーブオイルは普段から好んで食べているがアイスに合うとは思わなかった」「地元で搾油されたオリーブオイルはとても貴重。高価なオリーブオイルの味がする」など溝口さんのオリーブオイルの風味を味わった。
仕事の研修で訪れた千葉県在住の20代女性は「家族や友人にお土産を買うため立ち寄った。親戚がオリーブオイル好きで購入した。駅前で生産者と直接話ができる販売会は千葉県でもあまりないと感じるので、とてもいい機会だった」と話す。