延岡の「野口遵(したがう)記念館」(延岡市東本小路、TEL 0982-31-3337)で7月2日、声優朗読劇「フォアレーゼン」が開催される。昨年12月にオープンした同館の開館記念イベントの一環。
同公演は2018年から始まり、宮崎県では初の上演。「フォアレーゼン」はドイツ語で「読み聞かせ」という意味で、ピアノなどの生演奏とともに、クラシック音楽、郷土史、純文学などを題材としたオリジナル脚本を声優たちが朗読する「音楽朗読劇」の形式を取る。劇の後には、トークコーナーもある。
延岡公演でのテーマは「『延岡新興の母』野口遵伝」で、書き下ろしの脚本。野口遵は、延岡を創業の地とする企業「旭化成」の創業者で、産業・経済などさまざまな面で延岡市の発展の礎を築き、「のべおか新興の母」としてたたえられている。
出演は、声優の石谷春貴さん、速水奨さん、俳優の高橋健介さん。石谷さんは延岡市出身で声優歴10年の31歳。「ヒプノシスマイク」の山田二郎など、アニメ作品のキャラクターを多く演じる。
主催の「のべおか文化事業団」の和田朋大さんは「延岡で声優さん出演のイベントを行うなら、延岡出身の石谷さんにぜひお願いしたいと思っていたので、凱旋(がいせん)公演がかなってうれしい。野口遵を若い世代の人たちに、朗読劇を通して楽しく知ってもらう良い機会になるだろう。県外の人にも来てもらい、この公演をきっかけに延岡の魅力を知ってもらえれば」と話す。
15時開演。チケット料金は、一般=5,000円、高校生以下=3,000円。一般販売は4月23日から。野口遵記念館、延岡総合文化センター(TEL 0982-22-1855)など各プレイガイドで販売する。